【 episode 15・技の工夫が自立を促す 】 

とっても素直な男の子が稽古に来ました。

小学3年でした。

ちょっと内気、稽古も素直、ご挨拶、お返事もきちんとする子でした。

言われたことはできる。

でも

言われないことには手を出さない。

説明されればできる。

されなければできない。

普段の彼はやれと言われるまで、試行錯誤もしない。

ある日、天真体道の空手の稽古。

なかなか倒れない相手に、ああかな? こうかな? と工夫することが続きました。

あえて説明はしませんでした。

大人相手に、何度も考え工夫していました。

試行錯誤して、自分なりの答えを見つけて技を、自分の中からつくり出していました。

以降彼は、なぜかいろいろ積極的に行動するようになり、

武道の型もたくさん覚えました。

その後、

中学では、サッカー部の部長になったようです。