【少年リベラルアーツ】お金の基本

水曜夜は少年たちとリベラル・アーツな学び。

今回の話題は、「お金!」



お金の話題を子供達とするのに顔をしかめる向きもありますが、
「お金は大事」


なぜ「お金」が大事か? ですが、とある資料というか、お話を聞きました。。
「先進国中、いえアジア各国中、日本のマネーリテラシーは最低」

え? って思いました。「日本は経済大国じゃないの?」

SNSで情報を得ている方はよくご存知の通り、日本はすでに中国にも、アジア各国にも経済的に追いつかれ、追い抜かれています。(かつては多くいた外国人のコンビニ店員、今また日本人に戻ってますね)

マネーリテラシーが低い日本人。

なぜか?

子供の頃からお金の勉強をしていないからです。

そして、なぜかお金のことを話をする人を蔑んだり、恐れたり。
「投資」を過剰に恐れたり、投資家を悪者に仕立てたり。

その癖日々「お金が〜。お金が〜」と気にしてしまう。

その基本の「きの字」から。
「お金って何」から。

ところで私たちは、「通貨の前は物々交換」だと思い込んでいますが、

どうやら最近の考古学的、歴史学的また民族、民俗学的、社会学的研究からは
「どうやら、通貨が物々交換の前にあったらしい」と言われているようです。

もちろん地域差などなどもあったでしょうけれど、概ね通貨が先、物々交換が後。

なぜか? 物と物を等価交換するには、相互に信用が必要であるからです。
では通貨の前は? 

「暴力で奪う」が先です。

古代社会では暴力で奪わないために、お互いの共通の利益をもたらすもの
例えば「釣り針」「量を量ることのできる食糧である「穀物など」が
「お金」の代わりとなり、「通貨」に対する意識が芽生えたのです。

ところで人類の歴史は暴力の歴史なんです。
「宇宙人と接触すること」に警告を発していたのは
スティーブン・ホーキングでしたその理由は?

「暴力」
文明の出会いは常に幸せとは限りません。

「通貨」に対する意識、文化が発達し、その中心を成していたたヨーロッパと他の地域の文明との出会いには、

多くの悲劇がありました。

大航海時代は、ある種ヨーロッパ的通貨価値観が、暴力的に世界に押し広げられた時代でもあります。


そんなことで、「通貨によるやり取りは」、良きにつけ悪しきにつけ人間社会というものが成立し始めたかなり初期の頃からあって、
人類史の中で人間の価値観の土台の大きな部分を担ってきました。

近現代は特に顕著です。

ですから、人間(自分)の持っている「価値観」というものをはっきり知るためにも
「お金」「通貨」について知ること、向き合うことはとても大事なのです。



「お金」についてしっかり把握するのは、

自分が価値ある人間だということを把握する手立ての一つでもあります。

ところで、私たちが「お金」だと思っている「お札」。
正確には「お金と交換できる ”券(チケット)”」です。

その実態は「紙」

今回のリベラル・アーツ。学校では扱いにくい話題にあえて、子どもたちには取り組んでもらいました。

日本の経済はさらに落ち込んでいくと想像されます
そんな中、生き抜く知恵を持ってもらうためにも、最低限のお金のこと、仕組みについて知ってもらわないといけないなと思っています。

ところで、世界的なベストセラーになったお金の学びの本。

これってもともと、お金の学びをするボードゲームを宣伝するためのものだったそうです。

本の方が有名になりましたが。

言葉では実感しにくい、「お金のこと」。こういうゲームを取り入れた授業もやってみたいなーと思っています。

天正道場 オンライン リベラル・アーツでは一緒に勉強する仲間を募集します!

大人の部は金曜日9時から

少年の部は水曜日19時からです