【リベラル・アーツ】出雲〜大和を探る

金曜午前は、大人のオンライン リベラル・アーツ

今回のお題は「出雲と大和」

参加の皆さんからリクエストがあったので、こちらをテーマにしましたが。。

いやー参った!

幅が広い! 内容が複雑!

でもまあそのあたりは独自の切り口で!

「出雲と大和」というと神話の世界です。

どんな民族でも、連綿と受け継がれた神話を語らなくなると、その民族の文化は滅び、やがてその民族自体が消滅します。ある種日本は、滅亡間近という状況です。

神話を持たない国。代表的な国はアメリカですが、アメリカは古代からの神話を持たない代わりに、「自由の国アメリカ、世界の警察アメリカ、云々」という神話を作り出します。神話を作り続けなければならない宿命を背負っています。

神話を持っているというのはとても良いことですが、正負の両面があります。

それは、否応なく神話を繰り返してしまうということ。

神話のモチーフは、わたしたちの心に入り込んで、国や民族の動向を左右します。

もちろん絶対じゃありませんが、そういう傾向は出てきます。

だから私たちは、私たちの神話を知らないといけない。

戦後日本は、私たちの神話を蔑ろにしてきました。これが、どれほどのマイナスだったかわかりません。

古事記だけでなく、各地域の神話伝承を調べ、保存して、必要であれば批判的に見ておくことで、私たちはその負の影響を少なくさせることができるでしょう。そして心豊かに日々を生きることができます。

ところで、神話に「残っている」というのには意味があります。

古事記は日本の神話を保存していますが、大体3〜4割は出雲の神話です。

本来、大和王権の権威の確立のための古事記に、なぜ出雲神話が?

それは残っていて良いからです。

そこに記載されない神話は? 大和王権にとって不都合だから。

つまり、大和vs出雲と見られがちですが、記録されている以上、そういうことではなかったという事だと考えた方が妥当でしょう。

本当に不都合な歴史は、記録にも残りません。

記録に残っている事、傍証となる遺跡、などなど参考に記録に残っていない「出雲と大和」を推理して、さらにそこから古代世界を学んで行きます。

正統的な手法としては、古墳の形態が傍証の一つになります。

ある時期、前方後円墳ばかりが日本各地に造られるようになります。
これは前方後円墳を作る「クニ」の影響力が大きかったことを意味します。

同じ時期、出雲では四角形の角を引っ張ったような形の古墳が目立ちます。
つまり、支配者が違ったことを意味します。

ですが大事なのはここから。

もし、古墳が「お墓」だったとするなら、
死んだ権力者の霊や、祖先の霊への敬意があります。

お互いに衝突し、支配被支配の関係であるなら、支配者はその古墳を荒らすんじゃないかと思います。

死んだ権力者やその部族の祖先の霊力を破壊するために、お墓は壊したんじゃないかと思います。
ですが、権威の象徴、国をまとめる象徴の役目も果たしていたであろう古墳が残っている、
古墳が残ることを許されている。

というのは、その国同士、一定の理解があったんじゃないか?と考えることはできないでしょうか?

古代においては戦争は、相手の神や、相手の先祖の霊の「霊力」を奪うことが重要だったからです。

その他、交易の跡からも、大和ー出雲がそれほど険悪ではなかったことが推理されます。
これはお金の歴史と関わることなので、別の機会に。

とまあこーんなお話&

古代の高速通信網や飛翔物体を使った通信の可能性などなど、
一見オカルトに聞こえるようなお話も、可能性を探ってみました。

あ、ところで「古代の高速通信網」これ、れっきとした学説があるんですよ。
ヒントは「光通信」です。

でも、もしこのネットワーク本当に存在していたとしたら、
私たちが考えるより、古代世界は大きくて、

しかも強力なつながりが存在していたんだと考えられます。

すごいロマンがありますねー!

来週も続きますよ!! 古代のロマン!!

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